
烏崬山の頂上付近から旧道を少し下り、標高約900mの大庵村へ。
ここは初めての場所。
烏崬山の村の中でもひっそりと隠れているような雰囲気です。
以前、優伊さんの鳳凰単叢講座で飲ませていただいた大庵村の竹葉が
とても美味しかったので、訪れてみたい場所でした。
大庵村には古茶園があり、昔は太平寺が管理していました。
1950年代から人民公社管轄となり、
文革の波もここまでは至らなかったとのこと、
今は母樹をそれぞれ茶農家さんが管理しているそうです。

黄老板にご案内いただき、大庵古茶園へ。
誰でも入れるのがビックリですが、
ここに来るのは意外と大変なので、観光客が押し寄せることはないのかな。

茶園は広く、山の斜面に段々に樹が植えられています。
階段があり、ひたすら登っていくと天池に行けるそうです。
いつかは行ってみたい(元気に歩けるうちに)。

鳳凰単叢の母樹の里とも言えるこの茶園には
「樹齢100年以上のものは4,000株、200年以上のものは1,000株以上」
あるとのこと。
茶園の中を歩いていて、私は翻訳協力をして2018年に日本で発刊した
李曙韻先生の著作『茶味的麁相 中国茶のこころ』の中の一節を思い出しました。
それは「第4章 歳月」の「樹」という段に書かれた文章で、
「中国広東省の潮州・鳳凰山に、樹齢の古い半喬木の茶樹の群落がある。
霧が立ちこめる海抜の高い場所に立ち、伝説を秘めたような存在である。
青苔が樹の幹にべったりと生えた様子は、真っ白な髪に皺だらけの老人の要望を連想させる。
~中略~
私は鳳凰山の山間に訪れるたび、畏敬の気持ちが沸き起こる。
自分のちょっとした無礼で、厳しく罰せられることを恐れている。
来世はもう茶を飲めなくなる呪いにかけられたらどうしよう、と。」
そう、烏崬山の茶樹たちはまさに仙人のようなのです。


大庵宋種、またの名を宋種二号。
1928年に枯れてしまった烏崬山中心寅村の老宋茶の実生繁殖樹です。
黄枝香型。
看板には600年と書いてあったけれど、前回来たときに購入した資料には300年とある。
宋茶1号が枯れてしまったので、後継として出世したのかな。

竹葉の母樹。
会えて嬉しい。

茶農家さんのベランダから望む大庵村。
段々茶畑が美しい。
竹林もあり、タケノコの収穫が始まっていました。

茶農家さんが飼っているオオアタマガメ。
野生で捕まえてきたそうです。

大庵村にはまたゆっくり来たいなと思いました。
この旅一番の収穫でした。