神融心酔

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

「楽楽 台湾」市川孝展覧会 後編


午後4時、再び「季の雲」へ。
お茶会は既に始まっていました。

市川さんを囲んで市川さんが入れてくださる台湾茶をいただくスタイル。
「季の雲」オーナーの中村さんが撮りためた写真のスライドを拝見しながら
6月に台北と新竹で計9回の茶事を行ったお話を中心に伺いました。


台湾から訪れた李さんとの出会いがきっかけとなり、
台湾茶を楽しむようになった市川さん。
日本各地で「茶菓花器事」という茶事まで開くようになりました。
今回、その茶会チームを引き連れて台湾で茶事を開くことを
日本で生まれたツバメが冬を越すために海を渡って台湾に行くことにかけて、
テーマを「燕回帰」としたそうです。

しつらえにもツバメにちなんだものを配置し、
お茶の供し方はもちろん、花やお菓子もかなりこだわったものになっています。

市川さんのすごいところは、何でもその場で即興で作ってしまうこと。
台北では茶席のついたてを花市場で現地調達したもので編んだり、
新竹の会場では庭にあるガジュマルの根をオブジェに利用したり。
現地にあるものを使って、その場所の雰囲気に合わせて茶席を作っています。


今回の展覧会でもその日の朝に竹を切り出して作ったという茶則やひしゃくが登場。
会場のそこここに置かれている古道具も
市川さんが手を加えたり修繕したりして見事な茶道具に変身。

「季の雲」のスペースがゆったりしていることと
市川さんの仕事場が近いことで、
他のギャラリーでの展覧会ではなかなか登場しにくい作品に出会えるのも魅力でした。
会期中はその日出来たての作品に出会うチャンスがあるかもしれません。


お茶は梅山烏龍茶と台湾産黄金桂をいただきました。
黄金桂は温かいお茶だけではなく、氷出しで作った冷茶も。
市川さん自作のひしゃくですくっていただきます。




自由で柔軟な発想とフットワーク。
その場に応じたクリエイティブなアイディア。
「お茶をいただく」ことの可能性の広がりを改めて教えていただいた気がします。
思い切って長浜まで足を運んだ甲斐がありました!



★市川孝 展覧会「楽楽 台湾」は2013年8月11日(日)まで。
 8月5日(月)と8月11日(日)は台湾からのゲストも。
 詳しくは「季の雲」のHPをご参照ください。



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