
養壷中のいくつかを順番にUPしているけれど、
ここでちょっと棚の奥から久しぶりに引っ張り出したコイツを紹介。
宜興の茶壷を初めて買ったのは6年程前で、これもその頃買ったもの。
一番最初は型出しの大量生産型朱泥水平壷だったから、これは多分二番目。
朱泥水平壷を軽焙煎用に使い、こちらは岩茶や重焙煎の烏龍茶を飲んでいた。
うちでは最も茶渋がたーくさん付いている茶壷だと思う。
当時は特に養壷を意識していなかったので
飲んでは乾かして放っておいたのだが、
一、二年ほどして、ある日突然一心不乱に布で磨いたことがあった。
注ぎ口と取っ手、腹の部分は黒光りしてきたけれど、
細かいところの茶渋は取れず。
こんなものなのかなーとピンと来ず。
これが当時は茶壷にハマラなかった遠因かも。
久しぶりに岩茶肉桂を淹れてみたけれど、
やっぱり周さんの茶壷のようなまろやかさは出ないし固い感じ。
かと言って磁器のような香り立ちがあるわけでもなし。
やっぱりいまひとつかも、この茶壷。
まあ、仕方ない、5,000円札でもおつりが来る値段だったし、
初心者向けには十分活躍してくれたと思う。
愛着がないわけじゃない。
このいい加減な彫りのつまみのコマイヌも意外と愛嬌があるし、
怪しい黒さはなかなかイケてる(苦笑)。
多分、コイツは一生手離さずに手元に置いておくと思う。
見るたびに「初心忘るべからず」と思うのかもね。
※初心忘るべからず
「初心」を「初志」に置き換えて、「物事を始める時に立てた目標や志、
その時の思いを忘れてはいけない」という意味に現代ではとられているが、
そもそもの意味は違うらしい。
「初心忘れるべからず」にある「初心」とは「初心者」の「初心」であり、
まだ物事を始めたばかりで未熟で慣れない状態のことを指す。
つまり、「物事を始めた頃の未熟で失敗ばかりであった時のことを
忘れてはならない」という意味なんだそうである。